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ピラティスがサイクリストにおすすめの理由は?効果や実際の変化を解説

ピラティスがサイクリストにもたらす効果

公開日:2023.08.29 最終更新日:2024.03.19

こんにちは!福岡県とオンラインを中心に活動するヨガ・ピラティストレーナーの山本春香です!(プロフィールはコチラ

さて、今回は、ピラティスがサイクリストにもたらす効果について書きたいと思います。

そもそも、「ピラティスって何?」「ヨガと何が違うの?」と思っている方も多いと思いますので、簡単に説明を。

ピラティスとは、ジョセフ・ピラティスさんという方が、第一次世界大戦中に負傷兵のリハビリエクササイズとして考案したものです。第一次世界大戦後は、ダンサーが多く取り入れていたと言います。

現在は、ピラティスブームが到来しており、ピラティススタジオも増え女性人気が高いですが、術後のリハビリテーションやスポーツ選手のコンディション調整などにも取り入れられています。

それではここから本題です。

ピラティスがサイクリストにもたらす効果

1.身体の余計な緊張を取り除くことができる

サイクリストのお客様から、肩や首が緊張したり、疲れたりしやすいという言葉をよく耳にします。特に、サイクリングやレースの後半で肩が上がりやすいという方も多いのではないでしょうか?ロードバイクに乗り前傾姿勢を取る際には、背骨が丸まり(特に胸椎と言われる部分が丸まりやすく)、肩甲骨が外に広がったり、上に上がったりしやすくなります。そうすると、肩や首の筋肉が緊張しやすくなります。

ピラティスエクササイズでは、背骨に意識を向けて反らせたり(伸展)、丸めたり(屈曲)、横に倒したり(側屈)、ねじったり(回旋)することで、背骨や肩甲骨周囲の動きが良くなり、肩や首周りの緊張が抜けやすくなります。また、肩甲骨を安定させる前鋸筋(脇下の筋肉)を働かせたり、肩甲骨を下に引き下げたり内に寄せたりするエクササイズも行い、肩や首が緊張しにくくなる姿勢、身体の使い方を身に付けることができます。

2.骨盤が安定し、脚が楽に回る

ピラティスでは、呼吸と動作を連動させるため深層の筋肉にスイッチが入ります。特に、腹横筋と呼ばれる筋肉は、腹部の一番深層にあり、腹圧のコントロールに関与して腰椎-骨盤を安定させてくれます。腹横筋はコルセット筋と言われたりもしますね!腹横筋の他にも骨盤底筋群、多裂筋、横隔膜が働いてくれると腰椎-骨盤が安定しやすく、お尻やハムストリングに効かせやすくなって楽に脚を回すことができます。腰痛の予防や改善のためにも、深層筋の活動は大きな役割を果たします。

3.自分の身体の状態に気付くことができる

自転車に乗っていない時こそ、自分の身体を見つめなおす良いタイミングです。エクササイズを通して、「この動きは得意だな」「ここは硬いな」「ここが使えていないな」などの感想を持つはずです。ピラティスで意識して取り組み、最終的には自転車に乗った時に無意識でできるのが理想ですが、初めは、ピラティスのエクササイズを思い出しながら「ここは力を抜いて、ここはスイッチを入れよう」という風にするとピラティスと自転車が繋がってきます。ウォーミングアップで決まったエクササイズを取り入れると、その日のコンディションを把握することもできますね!

お客様の変化

今年3月の終わりごろからパーソナルトレーニングを受けてくださっているお客様です。先日のシマノ鈴鹿ロードレースでは、1時間サイクルマラソン女子の部で優勝されました!(しかも土日両方優勝!)。写真1番上が、パーソナルトレーニングを始めた頃、真ん中が6月、そして1番下がシマノ鈴鹿(8月)の写真です。ポジションも変わっていますが、身体の使い方も変わっています。1番上は上半身に力が入っているような姿勢ですが、真ん中→1番下と月日の経過とともに上半身が適度にリラックスし、肩甲骨周囲や腰椎-骨盤が安定しています。ご本人も、臀部にスイッチが入ってきて使いやすくなってきたとのことです。

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この記事を書いた人

ヨガ・ピラティストレーナー山本春香

山本 春香

Conditioning Room HARU 代表・ヨガ・ピラティストレーナー・スポーツ栄養医学指導士
鹿屋体育大学卒業。心身のコンディションを整えるためのヨガ・ピラティスレッスン、パーソナルトレーニングやスポーツ栄養セミナーを行っている。
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